教授メッセージ

教授 渡邉 督
愛知医大で最高の研修を!!
我々外科医の学びで大切なことは何でしょうか?手術の結果は教科書に書いてあることだけでは達成できません。経験を積んだ熟練の師に様々なことを学びます。言葉と言葉の間実は大切な要素がたくさん詰まっています。何を見てどう判断しているのか。何を優先して行うのか。特殊な手術を学ぶ上で重要なことは、達人たちの考えや理論に加え、たたずまいを学ぶのです。よきタイミングや、さりげないサポートで学んでいきます。そのためには浴びるように手術を経験し、見守られ、細かいフィードバックを繰り返し、自身で成長しなければいけません。ここ愛知医大には職人としての外科医を育てる環境があります。基本的に同じ結果が出せるのであれば、指導医は指導に徹します。もちろん高難度の手術であれば、ベテランが責任をもって執刀し、多くを学ぶチャンスがあります。
当科では毎年800例を超える脳神経外科手術症例があり、神経内視鏡手術、脳血管内治療、脊椎脊髄手術、頭蓋底手術の各領域に経験豊富な指導医がそろっています。それぞれの領域でまれな症例、高難度手術例を経験することができ、サブスペシャリティーの専門医(脳血管内治療、脊椎脊髄)、認定医(神経内視鏡)を取得することができます。
医局員一人一人を大切にする、家族医局です。私としては皆さんの個性をうまく生かしてのびのび成長してほしいと願っています。是非我々と経験を共有し、一人前の脳神経外科医を目指しましょう。
医局長メッセージ
医局長 名倉 崇弘
最高の研修を約束します!!
三つのパート、頭蓋内直達手術(脳腫瘍、頭蓋底外科、機能外科)、脊椎・脊髄手術、血管内治療を数ヶ月~半年交代でローテートしてもらいます。基本的にはそのグループを回っているときの全ての当該患者の主治医団の一人となり、周術期管理についても責任を持ってやってもらいます。外傷や脳血管障害(脳出血やくも膜下出血に対するクリッピングなど)の緊急手術については、基本的にどの班を回っていても、ファーストタッチした人が主治医となります。手術となった場合には、主治医が執刀し、やれるところまでやってもらいます。もちろん、各グループのオーベンは治療全般(診断から手術、管理まで)および患者さんやご家族に対するインフォームドコンセントについて全てサポートします。
専攻期間に何度も同じパートをローテートすることになりますが、回を重ねるに従って、前回とは違う視点で取り組むことができ、ステップアップした自分に気づくことができます。基本的には、2年以内に専門医試験受験のために必要な症例はすべてクリアできます。
症例検討会については月曜日に二部(朝と夕)に分けて行います。早朝カンファレンス(7時半から)では、神経内科と合同で脊椎・脊髄及び脳卒中の手術症例を供覧し、神経内科からのコンサルテーション症例についても討論します。夕方は5時から病棟教授回診のあと、脳腫瘍、外傷、機能外科症例を供覧し、1週間分の術前症例について検討します。続いて、抄読会、M&M(合併症) カンファレンス、病理検討会などを週ごとにもちまわりで行います。
大学の研修のみで、十分な手術、病棟管理を研鑽することが可能ですが、希望に合わせて名古屋徳洲会総合病院や津島市民病院などの連携・関連施設、あるいは福島県立医科大学などの関連病院での一年程度の臨床経験を積むことも可能です。
また、入局初年度から他病院での外来、当直のアルバイトにいってもらいます。責任のある仕事に見合った給与は、十分確保するようにしています。
希望者は早期から大学院への進学が可能です。なかなか研究のみに専念することは困難ですが、臨床と並行して研究を行い、博士号取得を目指します。もちろんその期間も臨床医として給与は確保されます。近年では専攻医の全員が、脳神経外科専門医取得前に、学位を取得しています。
当院での進路の一例
愛知医大のいいところは、幅広い様々なの脳神経外科分野のすべてを、アットホームないわば一つの家族のような環境で、それぞれのスペシャリストの元で学ぶことができるところです。規模の大きな大学病院など、どこにも負けない充実した素晴らしい研修プログラムがあなたを待っています。ぜひ一度、見学に来てください。