学生・研修医の方へ

若手座談会

NEUROSURGEON Talk session
若手脳神経外科専門医
座談会

それぞれの強みを活かし
オンリーワンのスペシャリストに!

PROFILE

  • 助教 前嶋 竜八
    (まえじま りゅうや)

    防衛医科大学卒。
    同大学で初期研修を経て
    2017年入局。
    日本脳神経外科学会専門医(2020年)
    日本脊髄外科学会認定医(2021年)

  • 助教 横田 麻央
    (よこた まお)

    愛知医科大学卒。
    同大学で初期研修を経て
    2019年入局。
    日本脳神経外科学会専門医(2023年)

  • 助教 阿藤 文徳
    (あとう ふみのり)

    愛知医科大学卒。
    同大学で初期研修を経て
    2020年入局。
    日本脳神経外科学会専門医(2024年)

専攻医を経て、脳神経外科専門医として歩み始めた若手3名がそれぞれの思いを語り合います。
横田先生と阿藤先生は「専攻医 座談会2022」にも登場しており、当時からの成長ぶりも要チェック!

Q. 愛知医科大脳神経外科は専門チームに分かれ、知識や技能を極めています。
まずは皆さんの所属グループについて紹介してください。

横田
入局当初から希望していた開頭グループです。研修医時代、顕微鏡下の脳腫瘍摘出術を初めて見て感動し、この道を志しました。最近は顕微鏡手術の件数は減り、ここでは内視鏡・外視鏡による低侵襲手術が主流。今は「内視鏡と言えば横田」と言ってもらえるよう、日々精進しています。
阿藤
僕はカテーテルグループです。この領域では、前教授の宮地先生をはじめ、「有料でもセミナーを受けたい」と思うような先生方が揃っています。そんなプロフェッショナルの手技を間近で見られ、いつでも気軽に質問できる。こんな環境は他にないと思います。
前嶋
私は脊髄グループです。脊髄は小さな組織ながら非常に繊細で重要な領域です。最近では低侵襲手術の技術も進化して、特に目覚ましい進歩を遂げています。

Q. 脳神経外科専門医としての現在をどう感じていますか。

横田
紹介患者さんが多く、私のような若手もどんどんオペを任せていただけます。内視鏡下手術の件数に関しては、同年代のなかでも全国屈指だと自負しています!直属の上司でもある渡邉教授のご指導は細部まで厳しく、「え、そんなことまで?」と(笑)。それが今の自分の技術につながっていると感じています。
(横で耳を傾けていた渡邉教授)
横田先生はどんな仕事もきっちりこなすから、オペも任せられる。内視鏡の傷口もさらに小さくなってきていて、努力が身を結んでいますね。
横田
ありがとうございます。最近では「もっと小さくできたのでは?」と自分で自分にプレッシャーをかけてしまうほどです(笑)。でもオペ件数では、前嶋先生や阿藤先生のほうが圧倒的に多いと思いますよ。

前嶋
高齢化の影響で脊椎・脊髄疾患が増加し、コモンディジーズ化してきています。件数が多いだけではなく、ナビゲーションシステム「Oアーム」などを活用した高度な技術を行えるのが、愛知医科大の強みです。他施設で難しいとされる症例に対応できることに、非常にやりがいを感じます。
横田
前嶋先生は当院で脊髄の内視鏡下手術を手掛けているし、唯一の技術認定資格も取得されている貴重な存在。新しいことに挑戦する勇気と才能には敬意を払っています。
(渡邉教授)
患者数が多いと「従来どおりの治療」となりがちですが、前嶋先生は「患者さんのためにもっと良い治療を」と守りに入らない。これこそ私たちが担うべき役割です。
阿藤
カテーテルチームも手術件数は多く、難易度の高い手術で先輩先生がさっと鮮やかに対処する姿を見るだけで学びになります。入局した頃、専門医取得は遠い未来の話だと思っていましたが、あっという間でした。とはいえ、脳神経外科医としてまだ6年目。10年、20年と臨床の現場で活躍する先輩医師の経験値は本当にすごいと実感しています。
前嶋
阿藤先生は、血管内治療の専門医を取得予定ですよね。この医局は、専攻医の段階からサブスペシャリティに向けた経験を積めるので、資格取得が早いのも魅力だと思います。
横田
学会発表や論文も力を入れていますよね。私、学会発表は得意な方ですが、論文はやや苦手…(苦笑)。でも専門医の資格を取得してからは、上級医からのご指導もあり、少しずつ成長できていると思います!

Q. 目指す医師像を教えてください。

阿藤
外来・ICU・病棟・術後まで、一貫して長く患者さんに寄り添える臨床医が理想です。もともと祖母がくも膜下出血を発症したことがきっかけで脳神経外科に興味を抱いたこともあって、患者さんと向き合う時間にもっともやりがいを感じます。
前嶋
阿藤先生の物腰の柔らかさは、まさに天性のもの。だれも真似できない才能です。後輩に対しては、抜きん出た指導力もあります。
横田
同感です。患者や医師にとって頼りになる存在。まさに「癒し」そのものですね。

(ウンウンとうなづきながら渡邉教授)
阿藤先生はどんな場面でも、落ち着きと優しさが際立っている。患者さんから慕われるのもよく分かります。
横田
私はやはりオペを極め、10年後には内視鏡・外視鏡手術のスペシャリストとして認められたいです。そして20年後には、それらの技術が十分に活用されていない国々に有用性を広める「布教の旅」に出たいです。
前嶋
横田先生は学会発表で数々の受賞をされていて、以前は勢いだけの人かと思いきや、失礼!(笑)。今は発表に説得力が増して、将来は愛知医大を引っ張っていかれる一人になるだろうと確信しています。僕も脊椎内視鏡手術の普及に努め、地域内だけでなく全国、そして海外へと広く発信していきたいです。
横田
前嶋先生は手術も器用でスピーディ。面白さも随一で、尊敬しております。あと、見た目にもう少し磨きをかけてもらえると、私のモチベーションも上がるのですが(笑)

RESIDENT Talk session RESIDENT Talk session
専攻医 座談会

脳神経外科への興味は尽きない
大変だけど、やりがいも大きい!

PROFILE

  • 紀平 陽香 (きひら はるか)

    愛知医科大学卒。
    同大学で初期研修を経て
    2025年入局。

  • 吉田 寛人 (よしだ ひろと)

    川崎医科大学卒。
    愛知医科大学で初期研修を経て
    2025年入局。

  • 髙橋 優斗 (たかはし ゆうと)

    新潟大学卒。
    名古屋徳洲会総合病院で
    初期研修を経て2024年入局。

若き専攻医によるトークセッション第2弾!
入局して間もない専攻医たちは今、どんな思いで仕事と向き合っているのでしょうか。

Q. 入局のきっかけについて教えてください。

紀平
学生の頃から、事故や怪我でダメージを負った患者さんを緊急手術で救う脳神経外科にずっと関心を持っていました。脳神経外科で扱う症例は専門性の高いものが多くて、本当に興味が尽きません。
高橋
顕微鏡手術に憧れていました。最近、愛知医大は内視鏡/外視鏡下手術にシフトしていますが、アプローチの仕方が異なるだけでやっていることは同じだと思っています。
吉田
脳の解剖学に興味があり、深く関わるなら脳神経外科だと。ただ、多忙な医局なので、自分がついているか自信がなく、最初は入局をためらっていましたが、先輩医師の「後悔しない道を選ぶべき」という言葉に背中を押され、入局を決めました。

Q. 脳外に入ってよかったと思うことは何ですか。

高橋
やはり顕微鏡手術は没入感があって好きです。カテーテル治療は使うデバイスが多く、学生の頃は苦手意識がありましたが、実際にやってみると、治療戦略の選択肢がたくさんあって面白い。脊椎治療も患者さんの満足度が高いので興味があります。まだ入局して1年ですが、さまざまなチームやグループがあり、いろいろ学べるのが一番の魅力じゃないでしょうか。あと、医局の雰囲気がとても良いです!
吉田
僕は入局して数カ月ですが、すでに外来も担当させていただき、毎日充実しています。できることが目に見えて増えていくのも外科の魅力ですね。主治医で担当した患者さんの症状が良くなると単純にうれしく、この仕事を選んで良かったと実感しています。
紀平
吉田先生と同じです。くも膜下出血で意識のない患者さんの手術に入らせてもらい、入院・退院を経て、外来でまたお会いしたときはうれしかった。主治医になると責任が増えて大変なこともあるけど、その分、やりがいも大きくて「よし、頑張ろう!」と思います。
高橋
脳神経外科は専任のNP(診療看護師)さんが常勤されていて、病棟の患者さんが熱を出したときもお任せできる体制が整っています。医師の働き方改革で、病棟業務の分担も進んでいるので、すごくありがたいです。

Q. 研修医から専攻医になって、
変わったことはありますか。

高橋
少しずつ、自分なりに治療方針を考えられるようになりました。手術の術野でも手を動かせるようになってきたので、さらに精進していきます! 脳神経外科は血管内治療、腫瘍、脊椎・脊髄などサブスペシャリティがいろいろあるので、できる限りのことを学びたいし、吸収したい。サブスペシャリティの選択は、ギリギリまで粘って考え抜くつもりです。
吉田
研修医から専攻医になって、医学に対する積極性が増したと感じます。診療で患者さんと関わるなか、もっともっと知識・技能を高めようと、緊張感を持って日々向き合っています。また、サブスペシャリティについては、高橋先生と同じで、最初から決めたりせず、ギリギリまで粘りたいですね。
紀平
私が専攻医になって変わったな、と感じるのは患者さんへの向き合い方です。先ほども言ったように、主治医として患者さんと関わることで責任感をひしひしと感じる毎日です。

Q. 目指す医師像を教えてください。

高橋
まずは卒後7年目で専門医の資格を取ることが目標です。目指す医師像は、患者さんに求められる存在です。
吉田
僕はコメディカルからも信頼される医師になりたいです。「この先生ならやってくれるだろう」「この先生なら任せても大丈夫」と認められてこそ一人前の医師。そうなるためには、日々学ぶ姿勢を大切にして、分からないことをそのままにしない!今はどんなことも恥ずかしげもなく聞ける年代ですから。
高橋
そうそう。分からないことは遠慮なく先輩医師に聞きましょう!
吉田
はい。ありがたいことに、いつもめちゃくちゃ丁寧に教えてもらっています。
紀平
私の目指す医師像は横田先生です!学生の頃から知っていて「カッコいいな〜」と憧れの存在。いろいろなことに対してすごくパワフルだし、学会でも堂々と発表されていて、見習いたいし、尊敬しています。私は発表をすることが苦手で、朝のカンファレンスも指名されたらどうしようと、いつもドキドキしています(笑)。
吉田
そうなんですか? 紀平先生は同期の研修医のなかで積極性は誰にも負けていませんでした。緊急症例、手術症例については知識も頭ひとつ抜けていましたよ!興味ある分野に努力する姿勢は、純粋に見習いたいと思っています。
紀平
ありがとうございます!とにかく努力し続けます。経験を重ねることで少しずつ自信もついていくと思うので、いつか堂々と学会発表ができると信じて、これからも頑張ります!
高橋
はい、これからもお互いに高め合いましょう!

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